2025年10月27日に伝統的工芸品産業の振興に関する法律(以下「伝産法」)に定める伝統的工芸品として、経済産業省により東京都及び神奈川県の「東京手彫り印章」が新たに指定されました。
東京都及び神奈川県の「東京手彫り印章」は、令和7年9月8日に開催された産業構造審議会商務流通情報分科会伝統的工芸品指定小委員会において、新規指定することについて了承されたことから、本日、官報告示され、経済産業大臣指定品目となりました。これにより、伝統的工芸品は244品目となります。
文字のデザイン・印面調整・字入れ・荒彫から仕上げまで全工程が手作業で作製する印章であり、技術・技法は江戸時代から引き継がれている。寛永元年(1624年)に職人が京都南条通りから江戸に移住し将軍や幕府、大名などの印を作製していた。こうした職人は「御印判師」と呼ばれ、時代が下ると商店での契約や庶民に至るまで印章が使われるようになり、印鑑登録により人別管理に利用されるようになった。
現在も伝統的な技法が継承されており、95事業者、103名の従事者がいる。