2021年1月15日に伝統的工芸品産業の振興に関する法律(以下「伝産法」)に定める伝統的工芸品として、経済産業省により愛知県の「名古屋節句飾」が新たに指定されました。
愛知県の「名古屋節句飾」は、令和2年9月8日に開催した産業構造審議会製造産業分科会伝統的工芸品指定小委員会において審議を行った結果、新規指定することについて了承されたことから、2021年1月15日、官報告示によって、経済産業大臣指定品目となりました。これにより、伝統的工芸品は236品目となります。
江戸時代から継承されている伝統的技術に裏打ちされた衣裳着人形等は、19世紀には節句飾の先進地京都に優るといわれたほど工芸的に発展し、その技法は1916年に確立。主な原材料も1903年から継続的に使用されている。
産地内では、多岐にわたる技術者を有しており一貫生産体制を構築し、雛人形、五月人形等により子どもの誕生を祝い、健やかな成長を願う節句行事が一般家庭に普及したことにともない、中部地域の地の利を活かし東西の嗜好に適う多様な製品を産み出し、全国に販路を拡大した。